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2013/1/2

経済産業情報

第3四半期実質賃金1%上昇

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が12月21日発表した2012年第3四半期の実質賃金は前年同月比の上昇率が1.0%となり、11四半期連続で横ばい以上を保った。名目の上昇率は3.0%で、インフレ率(1.9%)を大きく上回った。\ 平均月給 […]

ドイツ連邦統計局が12月21日発表した2012年第3四半期の実質賃金は前年同月比の上昇率が1.0%となり、11四半期連続で横ばい以上を保った。名目の上昇率は3.0%で、インフレ率(1.9%)を大きく上回った。

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平均月給(税・社会保険料を含む支給額ベース、特別手当を除く)は3,404ユーロだった。金額が最も高い業界は銀行・保険で4,495ユーロを記録。これにエネルギー(4,494ユーロ)、情報通信技術(4,395ユーロ)が続いた。最低は宿泊・飲食業で、1,987ユーロにとどまった。

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一方、2007年から2011年の名目賃金上昇率は9.4%で、この間の物価上昇率6.6%を2.8ポイント上回った。雇用形態別ではパートタイムとフルタイムの被用者がそれぞれ10.3%、9.3%となり、物価上昇率を上回ったものの、ミニジョブ(被用者の税金・社会保険料納付義務が免除される低賃金労働)では6.0%にとどまった。

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