化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は18日、皮革・繊維化学品事業の再編方針を明らかにした。付加価値の高い分野に経営資源を集中するとともに、アジア太平洋の新興国事業を強化。上海には研究開発(R&D)センターを設立する。
\同社は2009年2月、皮革・繊維化学品事業からの撤退方針を表明。合弁会社への移管ないし全面売却を目指してきた。だが、同社が求める買収額を提示する投資家がなかったため、11年4月に売却方針を撤回した。独競合のLanxessなどが買収に関心を示していたとされる。
\アジアでは中国で皮革・繊維化学品の需要が急速に拡大。インド、トルコ市場も将来性が高い。
\経営資源を集中する分野としては自動車内装用レザー、ハイエンド繊維向け化学品を挙げている。
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