高級アパレル大手の独Hugo Boss(メッツィンゲン)は15日、下請工場の防災体制を強化したと発表した。昨秋バングラデシュとパキスタンで衣料品工場の大規模な火災事故が起きたことを受けた措置で、すべての下請工場で避難訓練を実施した。
\同社は約250の下請工場を持っている。避難訓練ではほとんどすべての工場で速やかに避難できることが確認された。ただ1カ所だけ避難に5分を要したため、同社は工場の建て替えを要求。取引先は要求に応じたという。
\バングラデシュでは昨年11月、衣料品工場で火災事故が発生し従業員110人以上が死亡。その数週間前にもパキスタンの衣料品工場火災で280人以上が死亡した。アジアの低賃金国では欧米アパレルメーカーの製品が劣悪な労働環境下で製造されているケースがあり、両国の火災事故後、批判が起こっていた。
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