独ラインラント・ファルツ州のカルステン・キュール財務相は16日、捜査当局が脱税容疑の家宅捜査を全国で実施していることを明らかにした。同州の税務当局は脱税情報4万件の入ったCDを400万ユーロで取得。捜査は同情報に基づいて行われている。追徴課税で5億ユーロの税収が見込まれるという。
\週刊誌『シュピーゲル』によると、当局が入手したのはドイツの納税義務者がスイスの銀行口座に隠し持つ脱税資産。ドイツ政府は昨年9月、スイスとの租税協定に調印したが、連邦参議院(上院)で過半数票を持つ野党が承認を拒否したため、批准できなかった経緯がある。
\ラインラント・ファルツ州が脱税情報を購入したのは今回が初めて。ノルトライン・ヴェストファーレン州はこれまでに4回購入している。
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