風力発電プロジェクト会社のPNE Wind(クックスハーフェン)は19日、競合WKNを買収すると発表した。大きなシナジー効果が見込めるため。買収しても市場を独占するには至らないため、独禁当局の承認を得られるとみている。
\WKN株54%を創業者のフォルカー・フリードリヒゼン氏から約5,000万ユーロで譲り受ける。将来的には電機大手Siemensの子会社が持つ30%弱も取得し、出資比率を80%超に引き上げることもできる。フリードリヒゼン氏はPNE株およそ20%を取得する。
\買収により、共同調達・販売が可能になるため、コスト削減効果が期待できる。また、WKNはPNEが進出していないイタリア、ポーランド、フランスで事業を展開しており、事業地域の補完性も大きい。
\PNEは2012年売上高が8,440万ユーロで、営業利益(EBIT)2,040万ユーロ、最終利益1,700万ユーロを計上した。WKNは売上規模がPNEのおよそ半分で、最終利益は660万ユーロだった。
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