米General Motors(GM)の独子会社Opel(リュッセルスハイム)はボーフムにある3拠点を2014年末ですべて閉鎖する計画だ。メディア大手WAZが報じ同社の広報担当者が追認したもので、これまで取り扱い方針を示していなかった交換部品配送センターも閉鎖することを明らかにした。ボーフムの従業員が再建計画を支持しなかったことが理由だと明言している。
\Opelでは従業員が賃上げを見送る見返りとしてボーフム工場の閉鎖を当初予定の14年末から16年末に延期することが2月末の労使合意で取り決められていた。だが、3月に実施されたボーフムの従業員投票では76%が再建計画の受け入れを拒否。経営陣はこれを受け、車両とギアの生産を14年末で打ち切る方針を打ち出していた。
\交換部品の配送センターは2月の労使合意では拡張することが取り決められていた。広報担当者は今回、ボーフムからの全面撤退を表明し、同センターも閉鎖することを明らかにした。
\ボーフムの従業員が再建計画の受け入れを拒否したのは、ボーフムからの撤退はあり得ず再交渉に持ち込めると読んでいたためだ。金属労組IGメタルの関係者によると、経営陣の出方を読み誤ったことが分かった現在は投票のやり直しを求める声が従業員の間から出ているという。経営陣は再投票を実施しない考え。
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