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2013/5/2

企業情報

Bayer AG―1-3月期営業益は小幅増に、樹脂不振で―

この記事の要約

製薬・化学大手の独Bayerが4月25日発表した2013年1-3月期決算の営業利益(EBITDAベース、特別費計上前)は前年同期比0.4%増の24億5,300万ユーロと小幅な伸びにとどまった。ヘルスケアと農業科学部門は好 […]

製薬・化学大手の独Bayerが4月25日発表した2013年1-3月期決算の営業利益(EBITDAベース、特別費計上前)は前年同期比0.4%増の24億5,300万ユーロと小幅な伸びにとどまった。ヘルスケアと農業科学部門は好調だったものの、樹脂部門が大幅減益となり足を強く引っ張った格好。特別費が減少したこともあり最終利益は11.5%増の11億6,000万ユーロに拡大した。売上高は102億6,600万ユーロで、2.1%増加した。

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樹脂部門のEBITDA(特別費計上前)は26.9%減の2億400万ユーロに落ち込んだ。欧州需要の低迷と原料費の上昇が影響。売上高も0.4%減の27億7,500万ユーロに後退した。

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ヘルスケア部門は売上高が2.3%増の44億4,300万ユーロで、EBITDA(同)も8.1%増の12億7,700万ユーロに拡大した。比較的新しい製品である「Xarelto」(血栓症治療薬)、「Eylea」(眼科治療薬)、「Stivarga」(がん治療薬)の販売が急増、これら3製品の売上高は前年同期の計4,200万ユーロから2億4,400万ユーロに拡大した。

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農業科学部門の売上高は27億6,400万ユーロで、5.9%増加した。北米需要が特に旺盛で、EBITDA(同)は9.9%増の10億8,100万ユーロに拡大した。

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デッカース社長は13年12月期の売上成長率で4~5%を確保するとした従来予測を据え置いた。EBITDA(同)についても従来予測通り、1ケタ台半ばの成長率を達成するとしている。

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