自動車部品大手の独Continental(ハノーバー)は3日の決算発表で、第1四半期に悪化した業績が第2四半期からは再び上向くとの見通しを示した。乗用車生産が世界的に安定する兆しが出ているためで、第2四半期(4-6月期)は売り上げが増加に転じるとみている。
\1-3月期の最終利益は4億4,120万ユーロで、前年同期を8.6%下回った。欧州自動車市場の不振が響いた格好で、売上高と営業利益(EBITベース)もそれぞれ3.4%減の80億3,330万ユーロ、5.1%減の7億4,740万ユーロに後退。売上高営業利益率は前年同期の9.5%から9.3%に低下した。
\6四半期連続で縮小していた欧州タイヤ市場については今後、拡大に転じるとの見方を示した。寒波が長期化した影響で、タイヤの摩耗が激しいためと説明している。
\同社は自動車部品以外の分野で買収を検討していることも明らかにした。自動車業界の景気変動に左右されにくい経営体制を構築することが狙い。現時点で具体的な買収対象はないとしている。
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