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2013/5/8

企業情報

Koenig & Bauer AG―競合との提携検討―

この記事の要約

印刷機械大手の独Koenig & Bauer(KBA、ヴュルツブルク)が競合企業との事業提携を検討している。世界市場の縮小が止まらないためだ。業界では各社が生産能力の縮小に取り組んでいるものの、過剰生産能力は依 […]

印刷機械大手の独Koenig & Bauer(KBA、ヴュルツブルク)が競合企業との事業提携を検討している。世界市場の縮小が止まらないためだ。業界では各社が生産能力の縮小に取り組んでいるものの、過剰生産能力は依然として解消されていないという。同社のアクセル・カウフマン財務担当取締役が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。

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印刷機械の需要は2009年から4年連続で縮小しており、かつては約90億ユーロに上った世界市場規模は半減した。これに対応するためKBAは生産能力と従業員の削減に取り組んできたが、市場が拡大に転じる兆しはない。

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特に同社売上の約70%を占める輪転・枚葉印刷機事業は苦戦が続いている。競合との提携を検討するのはこのためで、輪転機分野で旧Manrolandのアウグスブルク工場(現Possehlグループ)、中国の枚葉印刷機事業でHeidelberger Druckmaschinenとの提携を視野に入れている。経営陣は一部事業からの撤退も検討中だ。

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