化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が研究開発に占める欧州域外の比重を高めている。事業のグローバル化に伴い現地顧客のニーズに見合った製品を供給する必要性が高まっているためだ。アンドレアス・クライマイヤー研究担当取締役が7日、明らかにした。
\同社は昨年、研究開発拠点をアジアとアメリカ大陸に計7カ所、新設した。今後も欧州域外地域の比重を高めてゆき、研究開発予算に占めるこれら地域の割合を2020年までに現在27%から50%に引き上げる計画だ。
\2012年の研究開発投資額は前年を1億ユーロ以上上回る17億ユーロで、過去最高となった。特にエネルギー効率の引き上げと温暖化防止分野を重視しており、両分野が研究開発費に占める割合は3分の1に上る。
\発売から5年未満の製品の売上高は昨年85億ユーロに達した。全体の売上高(787億ユーロ)に占める割合は11%と高く、同社が技術革新に積極的に取り組んでいることがうかがわれる。昨年は特許を約1,200件申請、新製品250種類を市場投入した。
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