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2013/5/15

企業情報

Deutsche Bank AG―ファミリー・オフィス事業を統合―

この記事の要約

独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)は9日、ファミリー・オフィス事業を手がける傘下のOppenheim Vermögenstreuhand (OVT)とWilhelm von Finck Deuts […]

独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)は9日、ファミリー・オフィス事業を手がける傘下のOppenheim Vermögenstreuhand (OVT)とWilhelm von Finck Deutsche Family Officeを新会社Deutsche Oppenheim Family Office AGに統合すると発表した。資産管理事業再編の一環。主要顧客である中堅事業家層はユーロ危機を受けて将来の資産運用への不安を強めており、同行は両子会社を束ねることで資産管理能力を強化する意向だ。

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ファミリー・オフィスは資産家ファミリーの資産管理を手がける組織で、個々の顧客ごとにオフィスを設ける。顧客の資産規模が小さい場合は1つのオフィスで複数の顧客の資産を管理する。

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資産家は子孫の代まで資産を維持することに強い関心を持つ。このためユーロ危機で将来の増税・インフレ懸念が高まっている現在は、ファミリー・オフィスの手腕が一段と問われるようになっている。

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新会社Deutsche Oppenheim Family Officeはフランクフルトとケルン、ミュンヘンに拠点を持ち、計100億ユーロの資産を管理・運用する。従業員数は約80人。資産規模3,000万~5000万ユーロの事業家ファミリーが典型的な顧客になるという。

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