光学・精密機器業界団体のSpectarisは10日、アフリカ市場はドイツの医療機器、検査機器メーカーに大きな事業チャンスをもたらすとの見解を表明した。医療機関や食品産業でそうした機器の需要が高まっているためだ。
\Spectarisによると、独医療機器メーカーのアフリカ向け輸出額は昨年3億3,800万ユーロで、前年から12.5%増加した。南部諸国向けが1億3,050万ユーロで最も多く、北部諸国向けも額が大きいという。
\ナイジェリア東部ヨラの病院プロジェクトに参加した医療機器メーカーMMM(Muenchener Medizin Mechanik)は建設計画や設備の納入のほか、病院経営、職員の教育も支援した。同社のトビアス・ヴァイラー社長は、製品を供給するだけでなく現場で必要とするサービスを提供できるのがドイツ企業の強みだとの見方を示した。
\ナイジェリアは検査機器の分野でも有望で、昨年は市場規模が前年比8%増の5,600万ドルに拡大した。公的医療セクターで投資額が大幅に引き上げられているうえ、製造業でも食品・飲料を中心に需要が増えているという。
\