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2013/5/29

企業情報

BASF SE―アジアの農薬市場で競合追撃へ―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)はアジア市場での農薬売上高を昨年の5億2,500万ユーロから2020年には約10億ユーロへと大幅に拡大する。同市場は世界最大で成長率も高いにもかかわらず、同社は競合に後れを […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)はアジア市場での農薬売上高を昨年の5億2,500万ユーロから2020年には約10億ユーロへと大幅に拡大する。同市場は世界最大で成長率も高いにもかかわらず、同社は競合に後れを取っているためだ。農薬事業を統括するマルクス・ヘルト氏が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。

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アジアの農薬市場は2020年まで年率3~4%の成長が見込まれる。同社は同7%以上の成長を続け、競合のSyngenta、Bayer、Dupontを追撃する。現在はインド市場シェアが9%、中国が同1%未満にとどまっており、売り上げを伸ばす余地は大きい。

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事業の拡大に向けては研究開発とマーケティングを重視する方針で、インドのムンバイ近郊に研究センターを開設。上海北部の如東には来年、農薬の調合・梱包センターを設置する。

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