公共交通機関の利用者の3人に1人は駅や停留所で不安や身の危険を感じている――。調査会社Forsaのアンケート調査をもとに25日付『ヴェルト』紙が報じたもので、「電車やバスの車内であまり、もしくは全く安全だと感じない」も10人に1人に上った。男女別では、女性の方が恐怖を感じる割合が高い。
\地域別でみると、東部のブランデンブルク州やザクセン・アンハルト州で安全性が低いようだ。「車内は非常に安全だ」との回答は南西部のバーデン・ヴュルテンベルク州で37%に達したのに対し、ブランデンブルク州では16%にとどまった。
\また、大都市のハンブルクとベルリンでは「駅や停留所は非常に安全だ」が各12%、8%と高く、「危険にさらされていない」もそれぞれ約60%に達したのに対し、ブランデンブルク州とザクセン・アンハルト州ではそうした回答の比率が低かった。
\ライン地方とルール地方でも危険を感じる乗客の比率が高く、電車の待ち時間を「非常に安全だ」とする回答は5%に過ぎなかった。
\適切な対策としては、公共交通機関を利用している人の79%が「防犯ビデオの設置と制服を着用して職員が車内を巡回する」を挙げた。「警官の同乗」は4分の1強にとどまる。また、「駅や停留所でも警備が必要」は91%と回答率が高い。鉄道・交通産業労働組合(EVG)はドイツ鉄道(DB)だけでなく、他の公共交通機関も共有できる犯罪データベースを構築する必要があると指摘している。
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