保険大手のErgo(デュッセルドルフ)はドイツ国内の既存の家屋保険契約の約20%を、料率の高い契約に切り替える予定だ。同保険事業の採算が取れていないため。『南ドイツ新聞』が報じ、同社が5月29日に追認した。
\対象となるのは2006年以前に締結した契約あわせて12万件で、最も古い契約は1960年代までさかのぼる。値上げ幅は平均14%で、2倍に跳ね上がるものもある。保険会社は3カ月の予告期間を設ければ解約できるため、同社は変更に応じない顧客との契約を解除するとみられる。
\Ergoの家屋保険事業のコンバインドレシオは昨年、119に上った(100を超えると引受損が発生)。これに伴う赤字は約4,000万ユーロに上ったという。
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