連邦統計局は5月31日、ドイツの人口がこれまでの推計より150万人少ない8,022万人であることを明らかにした。2011年に実施した国勢調査のデータを調べたことで分かった。
\11年以前に行われた最後の国勢調査は東西ドイツ統合前で、西ドイツが1987年、東ドイツが81年だった。これまでは両国勢調査のデータをもとに人口を試算してきたが、年が経つにつれて実際の数とのズレが大きくなっていった。
\特に外国人で大きなズレが生じており、11年時点の実際の数はこれまでの推計より110万人(14.9%)少ない620万人だった。これに伴いベルリンの人口は従来の350万2,000人から329万2,000人に減少、ハンブルクも同179万9,000人から171万8,000人に目減りした。
\人口に占める外国人の割合は7.7%に改められた。州別でみると都市州のハンブルク(同12.5%)、ベルリン(11.8%)、ブレーメン(11.1%)で比率が高い。外国人は主に大都市に住んでいることが背景にある。このほかヘッセン(11.3%)、バーデン・ヴュルテンベルク(11.0%)、ノルトライン・ヴェストファーレン(9.3%)も同比率が高かった。一方、東部州(ベルリンを除く)はザクセンの2.0%が最高で、最低は1.6%(チューリンゲン)にとどまった。
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