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2013/6/5

経済産業情報

健康と感じるドイツ人、7割以上に

この記事の要約

国立のロベルト・コッホ研究所(RKI)は14日、国民健康調査(DEGS1)の結果を明らかにした。それによると、自身の健康状態を「良い/非常に良い」と感じている成人(18~79歳)は男性で76.6%、女性で72.9%に上っ […]

国立のロベルト・コッホ研究所(RKI)は14日、国民健康調査(DEGS1)の結果を明らかにした。それによると、自身の健康状態を「良い/非常に良い」と感じている成人(18~79歳)は男性で76.6%、女性で72.9%に上った。70歳以上の高齢者でも2人に1人以上が健康と感じており、主観的健康感が高いことが分かる。

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65歳以上を対象に実施した握力測定では、日常生活に支障が出るほど筋力が衰えた人が男性で5.1%、女性で9.5%に過ぎなかった。握力は高齢者の健康状態や体力を表す指標として近年、注目されている。

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国民の多くが罹患している「国民病」に関する調査では、糖尿病罹患率が男性で7%、女性で7.4%に上った。高コレステロール血症(血清総コレステロール値190mg/dl以上)は男性が57%、女性が67%。40歳以上の成人で心筋梗塞を1回以上起こしたことがある男性は7%、女性は2.5%で、脳梗塞は男性3.3%、女性2.5%だった。うつ病の症状は調査対象者の約8%で認められ、過去1年以内にうつ病と診断された人も6%に上った。

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RKIは2008年11月から2011年12月にかけて全国の成人(18~79歳)およそ8,000人を対象に身体の状況、食生活、身体活動・運動、生活条件などのアンケート調査を実施。医師による健康診断やテスト、血液・尿検査なども行い、データを収集・分析した。調査対象の半数(約4,000人)は98年の調査(BGS98)にも参加しており、経時的推移をたどれる重要な資料となっている。

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