機械大手の独GEA(デュッセルドルフ)は20日、熱交換器事業からの撤退方針を明らかにした。他の事業とのシナジー効果が低いためで、今後は食品などのプロセス産業向けの機械に経営資源を絞り込む意向だ。売上全体に占める食品機械事業の割合を中期的に70~75%へと引き上げる。
\熱交換器事業からの撤退に向けて一括売却、個別売却、新規株式公開(IPO)などあらゆる可能性を検討する。
\熱交換器は1920年代初頭に立ち上げた伝統ある事業で、従業員数は7,300人に上る。2012年の売上高は16億ユーロ、営業利益は1億3,500万ユーロに上った。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の試算によると、売却価格は10億ユーロ規模に達する見通しという。
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