米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州子会社オペルが中国市場への進出を見合わせる方針を打ち出したことを、デュースブルク大学自動車リサーチセンター(CAR)が批判している。CARのレポートを入手した経済紙『ハンデルスブラット』が20日付で報じたもので、「中国を含むアジア市場なしではスケールメリットが生まれない」と問題を指摘する。
\GMグループの販売台数に占める欧州のシェアは2000年時点で20.1%に上った。だが、欧州では現在、財政経済危機に直面して需要が縮小。アジア市場が急速に拡大していることもあり、同シェアは25年までに9.7%へと縮小する見通しだ。
\CARのフェルディナント・ドゥーデンフェファー所長は世界の主要な自動車メーカー/ブランドのなかでアジア・中国市場を放棄しているのはオペルだけだと指摘。成長市場のアジアに参入しないのは誤りだとの見方を示した。
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