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2013/7/10

経済産業情報

テレコムLUMTS特許訴訟で和解

この記事の要約

UMTS(3G)特許侵害をめぐる訴訟でドイツテレコムと特許管理会社IPCom(ミュンヘン近郊プラッハ)が先ごろ、和解した。ロイター通信が複数の消息筋からの情報として報じたところによると、ドイツテレコムはIPComに数億ユ […]

UMTS(3G)特許侵害をめぐる訴訟でドイツテレコムと特許管理会社IPCom(ミュンヘン近郊プラッハ)が先ごろ、和解した。ロイター通信が複数の消息筋からの情報として報じたところによると、ドイツテレコムはIPComに数億ユーロを支払う見返りとして、IPComが保有する特許を世界で使用できるようだ。両社はメディアの問い合わせに対し、コメントを控えている。

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問題となっている特許は自動車部品大手ボッシュが開発した「100シリーズ」と呼ばれる特許群。3G 携帯電話が機能するために不可欠な技術とされる。IPComは06年、ボッシュから数億ユーロで買い取った。

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IPComは08年、同特許を侵害されたとしてテレコムにライセンス料支払いを求めて提訴した。これまでの両社の争いは約20件に上っていたが、今年6月に和解が成立。全ての案件が取り下げられた。

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IPComは「100シリーズ」のほか、日立から買い取った特許群など約1,200件の特許を管理する。ドイツテレコムは今回の和解を受けて、IPComが現在保有する特許および今後保有する特許を利用できる。

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