「Leibniz-Keks」などのクッキーで有名な独菓子大手のBahlsen(ハノーバー)が欧州域外の市場開拓に向けて準備を進めている。欧州市場は頭打ちとなっており、事業を大きく伸ばすには「欧州の外部」に出て行くほか手段がないためだ。ヴェルナー・ミヒャエル・バールゼン社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。
\同社長はアメリカ大陸、中東、中国市場に進出する意向を表明した。これらの地域には定期的に出張。現地のスーパーマーケットなどを視察し、大量の菓子を買い込んでくるという。「わが社の製品は中国人の口に合っている」と断言しており、アジア進出の成功に自信を示した。自己資本比率が約40%と高いため、進出に必要な資金は確保できる見通し。
\足元のドイツではクッキー市場シェアが13%に達し最大手の地位を保っているものの、競合Griesson de BeukelaerやMondelez、Oetkerの追撃を受け利益率が低下。これまでに従業員250人を削減した。
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