メディア大手のAxel Springer(ベルリン)は25日、地方紙2紙と一部の雑誌を同業Funke Medienグループ(旧WAZグループ)に売却することで合意したと発表した。デジタルメディア市場の最大手になる目標に向けた措置。来年1月1日付で譲渡する予定だ。独禁当局の承認は来年になると予想している。
\取引対象となるのはベルリンの地方紙『Berliner Morogenpost』とハンブルクの同『Hamburger Abentblatt』、およびテレビ番組雑誌『Hoerzu』、女性誌『Bild der Frau』など計7誌。全国紙『Bild』『Welt』や自動車専門誌『Auto Bild』は含まれない。
\取引金額は9億2,000万ユーロで、Funke Medienはそのうち6億6,000万ユーロを14年6月末までに支払う。残り2億6,000万ユーロについてはAxel Springerから融資を受けたうえで返済していく。
\両社はこのほか、マーケティングと販売の分野でそれぞれ合弁会社を設立することでも合意した。両合弁ともAxel Springerが過半数を出資し経営権を掌握する。
\同社は近年、国内外での買収を通して求人、自動車、不動産ポータル事業を強化しており、最近は投資会社General Atlanticと共同で英求人ポータルのTotaljobsを傘下に収めた。
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