鉄鋼系複合企業の独Thyssenkrupp(エッセン)は20日、ブリキ製造子会社Thyssenkrupp Rasselsteinの労使が人員削減計画で合意したと発表した。従業員およそ2,400人のうち420人を2015年9月末までに整理するとともに、独西部のノイヴィートにあるブリキ缶工場を閉鎖する。経営上の理由による解雇は行わない。
\欧州ではブリキ需要が低迷。これを受けてノイヴィート工場は稼働率が低迷している。Thyssenkrupp Rasselsteinは今後、同工場での生産を段階的に縮小し、近隣のアンダーナハ工場に移管していく。同社の販売量は昨年およそ140万トンで、売上高は14億ユーロだった。
\Thyssenkruppは収益力強化プログラムの一環として欧州鉄鋼部門のコストを15年9月期までに5億ユーロ圧縮する計画。同部門の従業員数(2月時点で2万7,600人)も3,800人以上、削減する予定で、そのうち1,800人は事業売却を通して実現するとしている。
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