セキュリティ上の理由からオンラインバンキングを利用しない消費者はドイツで30%に達し、昨年から5ポイント増加した。独情報通信業界連盟(Bitkom)が22日、アンケート調査結果をもとに明らかにしたもので、同連盟は米情報当局の大がかりなスパイプロジェクトが暴露されたことが影響したと分析している。
\オンラインバンキングで詐欺にあうことを懸念するネットユーザーは38%に上った。特に高齢層で懸念が大きく、65歳以上では45%に上った。14~29歳は31%と相対的に低い。
\ドイツ銀行協会(BDB)はオンラインバンキングは安全だと強調。銀行顧客に対し、サポート期間中のOS利用のほか、ウイルスソフトの適宜更新とファイアウォールのインストゥールを呼びかけている。
\連邦警察庁(BKA)によると、ネット犯罪は過去5年間で倍増したものの、フィッシング被害の件数は46%減少した。オンラインバンクの利用に必要な第二暗証番号(TAN)をその都度、携帯電話のショートメッセージ(SMS)で送るシステムを導入したことが奏功している。
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