インターネット接続に通信速度の遅いアナログ電話回線ないしISDN回線を利用するドイツ企業は昨年、全体の10%を占めた――。連邦統計局が21日明らかにしたもので、従業員数10人未満の企業では同比率が11%に上る。同10人以上では6%だった。
\ブロードバンド固定回線を利用する企業の割合は84%だった。従業員数10人未満の企業では同83%で、2006年から23ポイント増加。10人以上の企業でも13ポイント増の91%に拡大した。
\契約通信速度別でみると、10メガビット/秒未満が全体の53%と過半数を占めた。10~100メガビット/秒は38%で、100メガビット/秒以上は9%にとどまる。
\10メガビット秒以上は計47%で、欧州連合(EU)平均の42%を5ポイント上回った。デンマークは同比率が74%、オランダも67%と高い。
\一方、欧州統計局ユーロスタットが20日発表したところによると、インターネットを一度も利用したことのないEU市民の割合は22%に上った。ドイツは15%で同比率が低いものの、スウェーデン(同5%)、デンマーク(6%)、オランダ(6%)、フィンランド(7%)に比べると高い。同比率が高いのは南欧と東欧の加盟国で、ルーマニアとギリシャはそれぞれ48%、42%に達した。イタリアとスペインも各37%、27%に上っている。調査はEU域内に住む16~74歳を対象に行われた。
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