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2013/9/11

総合 - ドイツ経済ニュース

カリ大手K+S、DAXからの転落を回避

この記事の要約

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は4日、主要株価指数の銘柄を24日付で入れ替えると発表した。最大手30社を対象としたDAX(ドイツ株価指数)では1ランク下のMDAX(50社で構成)に降格となると予想されてい […]

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は4日、主要株価指数の銘柄を24日付で入れ替えると発表した。最大手30社を対象としたDAX(ドイツ株価指数)では1ランク下のMDAX(50社で構成)に降格となると予想されていたカリ大手のK+Sがかろうじて残留。現在の30社に変更はない。入れ替えはDAX以外の3指数で行われる。

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K+Sの株価は7月末から数日間で、約40%下落した。ロシアの競合UralkaliがベラルーシのBelaruskaliとのカリ合弁販社から撤退し、今後は販売事業を単独で進めていく方針を打ち出したことがきっかけとなった。Uralkaliは中国、インドを中心に販売規模を大幅に増やす意向で、カリの市場価格が現在のトン当たり400ドルから下半期中に300ドル未満に下落するとしている。

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DAXから降格となるのは売買高か時価総額のどちらかで41位以下に落ち込んだ企業に限られる。メディア報道によると、K+Sは時価総額が40位にランクダウン。かろうじてDAXに踏みとどまった。

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MDAXには最近、新規株式公開(IPO)を行った照明大手オスラム、化学大手エボニック、民放大手RTLが採用され、建材・農機商社BayWa、スポーツ用品大手プーマ、黒鉛電極大手SGLカーボンがSDAX(50社で構成)に降格となる。また、SDAXにはフォークリフト大手のキオンと不動産大手のDeutsche Annington Immobilienが採用。7月に経営破たんしたホームセンター大手のPraktikerと特殊化学メーカーSKW Stahl、メディア企業Highlight Communicationは対象から外さる。

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ハイテク企業を対象とするTecDAX(30社で構成)には医療ソフトメーカーのCompuグループとソフトメーカーのNemetschekが採用され、ネットワーク機器製造のEuromicronと半導体産業向け製造装置のSuess Microtecは対象外となる。

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