自動車大手の独Volkswagen(VW)は4日、本社所在地ヴォルフスブルクで同社初の電気自動車(EV)「E-Up」を公開した。価格は競合BMWのEV「i3」より低く、電気駆動装置事業の責任者はi3に対抗するモデルであることを明言した。10月中旬に発売予定だ。
\E-Upの価格は約2万7,000ユーロ。バッテリーコストがかさむため、Upの既存モデルに比べると価格は約2倍と高いものの、i3の約3万5,000ユーロを大幅に下回る。
\低価格はモジュール生産システムを通して実現した。i3と異なり、炭素繊維などの高額な軽量素材を採用していないこともコスト面の強みだ。
\ただ、既存モデルに比べて割高感があるうえ、航続距離も130~160キロメートル程度と短いため、販売台数は少ないとみられる。同社はこうした問題を中長期的に解決していく考えで、グループ販売台数に占めるEVの割合は2018年までに1%に拡大すると予想している。
\来年初頭にはコンパクトカー「Golf」の電気自動車を市場投入する計画。価格は3万5,000ユーロ程度とみられている。
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