風力発電パークの開発・運営を手がける独Windreich(ヴォルフシュルーゲン)が6日、エスリンゲン区裁判所に会社更生手続きの適用を申請していたことが9日、明らかになった。同社の役員に対しては検察当局が倒産遅延などの容疑で今春から捜査を進めており、資金繰りが悪化していることは以前から分かっていた。創業者のヴィリー・バルツ社長は9日付で辞任。後任にはコンサルティング役を務めてきたヴェルナー・ヘーア氏が就任した。
\同社では社員への給与支払いがしばしば遅れ、債務の返済も滞っていた。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、債権者の1人は少なくとも10日前に、Windreichの会社更生手続を開始することを申請していた。このときはバルツ社長が資金難は一時的なものだと説明したため、裁判所は更生手続きの開始を見送っていた。
\バルツ社長が辞任したのは、北海に建設予定の風力発電パーク「MEG 1」の出資者が経営陣の刷新を要求したため。ヘーア新社長は『ハンデルスブラット』紙に対し、MEG 1のプロジェクト会社がWindreich倒産の影響を受けないようにすることがバルツ社長辞任の狙いだと語った。
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