再保険世界最大手の独Muenchener Rueck(ミュンヘン)は5日、米国の医療保険子会社Windsor Health グループ(WHG)を米医療保険会社WellCare Health Plansに売却すると発表した。WHGは赤字が続き経営の足かせとなっており、Muenchener Rueckは売却により医療保険部門の業績を改善する意向だ。取引金額は公表しないことで合意した。
\同社は2008年、高齢者を対象とする米国の医療保険会社Sterling Life Insuranceを買収。米医療保険事業に本格参入した。だが、Sterling Lifeは自前の病院を持っていないため、10年になって病院を持つWHGを買収。シナジー効果を引き出そうとしたが、成果が上がらなかった。
\医療保険部門は昨年、WHGの業績不振が響き9,200万ユーロの赤字を計上した。今年はわずかながら黒字を計上できる見通しという。
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