自動車大手の独Daimler（シュツットガルト）は11日、子会社の三菱ふそうトラック・バスが日産自動車から海外市場向け商用バン「NV350／アーバン」（GVW3.5トンクラス）の供給を受けることで基本合意したと発表した。2010年4月に締結したルノー・日産とDaimlerの戦略的協力関係に基づくもので、両社は今後、OEMの正式契約を締結する予定だ。供給開始年月や供給台数は正式契約までに決定する。
\Daimlerとルノー・日産はこれまでに計10の共同プロジェクトを決定した。日産と三菱ふそうとの間では日産が小型トラック「アトラスF24」を三菱ふそうに供給し、三菱ふそうが「キャンター」を日産に供給する相互OEMを実施しており、今回の提携は第2弾となる。
\Daimlerとルノー・日産の協力に関しては、日産のメキシコ工場でDaimlerのコンパクトカー「CLA」を生産するとの観測があるが、日産のゴーン社長はフランクフルト国際モーターショー（IAA）会場で「それについて決定があればお知らせします」と述べるにとどめた。
\Daimlerに関してはVolkswagen（VW）のトランスポーター「Crafter」の受託生産打ち切りを決定したことを受けて、トランスポーター分野でルノーと提携するとの観測もある。Daimlerのツェッチェ社長はそれについて「可能性の1つだ」と発言した。
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