化学大手の独Henkel(デュッセルドフル)は18日、上海で世界最大の接着剤工場の開所式を行う。2015年にフル稼働体制に入ると生産能力は43万トンとなり、世界2位の工場の2倍以上に達する見通しだ。カスパー・ロールシュテート社長への取材をもとに13日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\新工場は上海化学工業区(SCIP)内にあり、工業用接着剤を生産する。同社の主な顧客企業はほぼ例外なく中国で生産しており、中国経済が発展すればするほど、接着剤の引き合いが増える。現地顧客に占める中国企業の割合は現在50%で、8年前の30%から大きく拡大した。
\Henkelの中国売上高は昨年およそ11億ユーロで、接着剤はそのうちの85%を占めた。他の事業も含めた中国売上は年10~20%のスピードで拡大しているという。
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