ベアリング大手の独Schaeffler(ヘアツォーゲンアウラハ)は17日、自動車部品大手Continentalの株式を部分放出したと発表した。売却益は債務の圧縮に充てる。
\Continental株およそ3.9%を手放し、出資比率を46.0%に引き下げた。売却益は約9億5,000万ユーロ。Schaefflerは保有する資金からの捻出も合わせて、12億7,500万ユーロを債務に返済に充てる。有利子債務は約103億ユーロから同90億ユーロに減少する見通しだ。
\Continental株は今後も保有し続ける意向で、同社は「Continentalへの出資は長期の戦略的な意味を持つ」との立場を強調した。
\Schaefflerは08年7月、銀行融資を元手にContinentalへの敵対的な株式公開買い付け(TOB)を開始。両社は8月になってSchaefflerがContinental株を最大49.99%取得する投資協定を締結した。
\Schaefflerはその後に実施したTOBでContinental株を最終的に90%確保したものの、同時期に発生したリーマンショックの影響もあり、株価が急落。120億ユーロの巨額債務を抱え込んだ。
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