化学大手の独Lanxess(ケルン)は17日、コスト削減計画を発表した。事業環境が悪化していることに対応、人員整理などを通して2015年から年間コストを1億ユーロ圧縮する。
\従業員数は現在1万7,500人で、経営陣は2015年末までに1,000人を削減する。希望退職を募集して人員整理を進める考えで、リストラ費用合わせて1億5,000万ユーロを13、14年の両年に計上する。人件費の削減に向けてはこのほか業績連動給の額を今年、役員も含めて引き下げる。
\同社はまた、周辺事業の整理も進める意向。売上高で計5億ユーロの事業が対象になるとしている。
\Lanxessは合成ゴムの世界最大手メーカーで、自動車産業低迷の直撃を受けている。売り上げに占める自動車産業向け事業の割合は約40%に上っており、8月には14年の営業利益(EBITDAベース、特別費計上前)で14億ユーロを確保するとした目標を撤回した。13年のEBITDA(同)についても過去最高となった前年の12億ユーロから7億~8億ユーロに減少するとみている。
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