黒鉛電極大手の独SGL Carbon(ヴィースバーデン)は23日、コスト削減計画を発表した。需要の減少などを受けて業績が悪化していることに対応。2015年までに年間コストを1億5,000万ユーロ圧縮する。
\コスト削減は生産拠点の集約と周辺事業の整理を通して実現する考え。どの拠点が対象になるかや、人員整理の規模は決定していない。
\ロベルト・ケーラー社長は8月、中核3部門(電極、特殊炭素製品、炭素繊維)に経営資源を集中しながら事業コストを圧縮していく方針を打ち出した。風力発電用ブレード子会社Rotecと航空機部品子会社Hitcoについては投資家を模索して合弁化する意向をすでに表明している。
\同社は主力製品の黒鉛電極、特殊炭素製品の需要減に苦しんでいる。また、将来性の高い炭素繊維分野では事業の進展が遅れ、赤字が膨らんでいる。
\