ドイツ鉄道(DB)は9月24日、国内の主要駅で無線LANの無料提供サービスを開始した。対象となるのは105駅で、ベルリンやフランクフルトなど大都市の中央駅のほか、ゲッティンゲンなどの中規模な駅でも無線LANを利用できる。同社は今後、同サービスを提供する駅を増やしていく意向だ。
\サービスの利用手順は(1)駅構内で端末の無線LAN機能をオンにしたえうで、ドイツテレコムの通信網を選択(2)ブラウザを作動させた後に任意のインターネットアドレスを入力すると、ホットスポットのポータル画面が表示(3)同ポータルに携帯電話番号を入力すると、SMSでアクセスコードが携帯電話に送信(4)アクセスコードをホットスポットのポータル画面で入力――というもので、利用者は30分間、無料でサービスを受けることができる。30分経過すると、自動的にログアウトとなるが、希望すればその後も有料で利用できる。料金は「1日パス」で4.95ユーロ。
\DBは同サービスを通して駅のイメージアップを図り、競合する交通手段に対抗する狙いだ。特に年初から解禁された長距離バスは鉄道に比べ料金が安く、同社から顧客が流失する恐れがある。バス会社のなかには車内で無線LANの無料サービスを提供するところもでているという。
\DBは高速鉄道ICEの一部で有料の無線LANサービスを提供している。2014年までにすべてのICEにサービスを拡大する予定。
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