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2013/10/2

経済産業情報

中古携帯の買い取り、ドイツテレコムが開始

この記事の要約

電気通信大手のドイツテレコムが中古の携帯電話機を買い取るサービスを開始した。顧客を自社ショップに誘導する狙い。\ 同社は60ショップで試験的に買い取りサービスを実施したところ評判が良かったため、国内の全ショップ(725店 […]

電気通信大手のドイツテレコムが中古の携帯電話機を買い取るサービスを開始した。顧客を自社ショップに誘導する狙い。

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同社は60ショップで試験的に買い取りサービスを実施したところ評判が良かったため、国内の全ショップ(725店)で展開する。顧客が使わなくなった携帯電話をテレコム・ショップに持ち込むと、店員が機能するかどうかやボディの傷、付属品のそろい具合などをもとに買い取り価格を査定。額に応じた商品券を渡す。商品券はテレコム・ショップで利用できる。

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顧客は携帯の買い取り価格の目安をドイツテレコムのサイト(www.t-mobile.de/handyankauf)ないし専用アプリで調べることもできる。アップルのスマートフォン「iPhone 4S(32ギガバイト)」の場合、最大240ユーロに上る。

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買い取った携帯電話機は提携先のリサイクル会社Teqcycleが検査し、データが残っている場合は消去。販売できるものは販売し、それ以外のものはリサイクルに回す。携帯電話機には金、プラチナ、コバルト、銅、希土類などが使われており、リサイクルの意義は大きい。1トンの携帯電話機から取り出すことができる金は250グラムに達するという。ハイテク業界団体Bitkomの試算によると、ドイツには使わなくなった中古携帯8,000万台以上が家庭などに眠っている。

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