化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は2日、農薬部門の売上目標を大幅に引き上げた。新興国で食生活の水準が向上していることを背景に農薬需要が大幅に増えると予想。巨額投資などをテコに2020年までに売上高を昨年の47億ユーロから80億ユーロに拡大する計画だ。これまでは60億ユーロを目指していた。
\目標達成に向けて13年~17年の5年間に計18億ユーロを投資。工場建設や近代化、研究施設の拡張を進める。特に経済発展が目覚ましいアジアで生産能力を強化する。
\2010年から20年にかけて市場投入する新製品のピーク時の売上高については17億ユーロを見込む。これまでは12億ユーロを想定していた。
\売上拡大に向けては農家向けのコンサルティング業務も強化する意向だ。
\農薬メーカー各社は今後の需要拡大を業績拡大につなげることを狙っており、独Bayerも9月上旬、大規模な投資計画を打ち出した。
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