製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)は新興国での医薬品販売を強化する。需要の拡大が見込めるためで、特に同社が強みを持つ不妊薬とがん治療薬分野で注力する意向だ。これまで他社に委託してきた販売を自社販売に切り替える措置も推し進める。製薬部門Merck Seronoのベーレン・ガリホ最高執行責任者(COO)がロイター通信に明らかにした。
\同COOによると、新興国では不妊薬とがん治療薬の販売で大きなチャンスがあるという。また、食生活の変化を背景に糖尿病が増加していることから、同社はこれまで米Bristol-Myers Squibbに委託してきた糖尿病治療薬「Glucophage」の中国販売を自社販売に転換する予定だ。
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