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2013/10/9

経済産業情報

電子書籍の利用者は2割、閲覧端末ではパソコンとスマホがトップ2に

この記事の要約

独情報通信業界連盟(Bitkom)が1日発表したアンケート調査報告によると、ドイツの電子書籍の普及率(電子書籍を利用している人の割合)は21%に達した。ドイツ人の読書率は74%(4人に3人)のため、読書人口ベースの普及率 […]

独情報通信業界連盟(Bitkom)が1日発表したアンケート調査報告によると、ドイツの電子書籍の普及率(電子書籍を利用している人の割合)は21%に達した。ドイツ人の読書率は74%(4人に3人)のため、読書人口ベースの普及率は29%となる計算だ。

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電子書籍を閲覧する端末(複数回答)は「デスクトップ/ノートパソコン」が77%でトップ。2位は「スマートフォン」(58%)、3位は「タブレットPC」(21%)で、「電子ブックリーダー」は18%と比較的少ない。

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コンテンツの購入場所は「ネット書店」(62%)が最も多く、「端末にプリインストールされたショップ」(18%)、「著者から直接」(8%)、「出版社のウェブサイト」(6%)が続いた。

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購入以外のコンテンツ閲覧方法を尋ねたところ、「公共図書館で借りる」は17%、「無料版の電子書籍」と「民間の電子書籍サービスで借りる」もともに15%にとどまっており、ほとんどのユーザーは「買って読む」派であることが分かる。

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電子書籍を「読まない」と回答した人に理由を質問したところ、「紙の手触りやにおいなど五感に訴える部分が好き」(48%)「ブックリーダーが高すぎる」(47%)「ディスプレーでは読みたくない」(43%)「本棚に本が並んでいる光景が好き」(28%)「読めるタイトルが少なすぎる」(27%)「インターネットに接続していないと買えない」(22%)「端末の操作が難しすぎる」(16%)などの理由が上がった。特に高齢者にとってはネット接続環境の有無と端末操作がハードルになっているようで、65歳以上ではネットが使えないから電子書籍を読まないとしの回答が58%に上った。「端末操作が困難なため(電子書籍を読まない)」も65歳以上で25%に達し、14~29歳の若者層(12%)を大きく上回った。(「目で見るドイツの経済・社会」を参照)

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