製薬大手の独Bayer（レバークーゼン）は8日、新薬候補5件について開発のスピードを速める方針を明らかにした。現時点で臨床試験の第1、第2段階にあるこれら候補を、2015年までに当局審査の前段階である第3相臨床試験（フェーズ3）に持ち込む意向だ。
\今回選定した5候補は現在治療の可能性がないか、画期的な技術革新が行われていない分野の医薬品。内訳は心臓・循環器疾患関係が3件、婦人科関係が1件、がん関係が1件となっている。
\Bayerは最近、新薬の市販化に相次いで成功しており、発売した新薬5件（心臓・循環器系とがん治療薬がそれぞれ2件、眼科薬が1件）はピーク時の売上高が計55億ユーロに達すると予想されている。そのうち4件はブロックバスター（年商10億ユーロ以上のヒット製品）候補だ。
\同社は今後も新薬上市の間隔が長くならないようにする目的で、特定の新薬候補の開発加速を決定した。
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