市場調査大手GfKがこのほど発表した独食品小売市場動向によると、ディスカウントストアでの8月の販売価格(量り売り除く)は前年同月比で4.0%上昇し、総合食品スーパーの同1.6%を大きく上回った。総合スーパーがプライベートブランド商品の拡充などを通して販売価格の抑制に努めているのに対し、ディスカウントストアはブランド品や有機食品の取り扱いを増やしていることなどが背景にあるようだ。
\ドラッグストアでの食品価格は3.7%上昇した。比較対象の12年8月は、同年冬に倒産したドラッグストア大手シュレッカーの在庫処分セールで大幅な値引きが行われており、その反動が出た格好。
\価格の上昇に消費者は敏感に反応している。バターの価格(500グラム)をみると、4月までは前年同月とほぼ同水準にとどまっていたが、5月以降は前年同月を40セント以上、上回った。昨年は5月以降に価格が大きく下がったのに対し、今年は5月以降に大きく上昇したためだ。これに伴い販売量は大きく減少、前年同月比を14~25%割り込んでいる。(グラフ参照)
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