化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)とノルウェーの窒素肥料大手Yaraは18日、米国のメキシコ湾岸地域に合弁会社を設立することを検討していると発表した。アンモニアを共同生産する方向。生産能力と設置場所については現在、協議している。出資比率や投資額の見通しは明らかにしていない。
\BASFは米国で他社からアンモニアの供給を受けている。今回の合弁計画により後方統合を強化する考え。Yaraは米国でのプレゼンスを高めていく。
\合弁生産施設については川下行程が行われるBASFの既存工場内に開設することも視野に入れている。輸送コストを圧縮できるメリットがあるためだ。
\BASFの広報担当者が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に述べたところによると、米国でアンモニアの生産を検討する背景にはシェール革命を受けて原料・燃料となる天然ガスの価格が現地で大幅に低下していることがある。
\