太陽電池モジュール製造の独Centrosolar(ハンブルク)は18日、自己管理型の経営再建手続きの適用をハンブルク区裁判所に申請したと発表した。同社は今春、債務の株式化や新株発行を含む経営再建計画の承認を債権者と株主から得たばかり。第3四半期の業績が大幅に悪化したため新たな再建策が必要になった。裁判所から申請が承認されると、債権者の干渉を受けずに最大3カ月間、再建を模索できる。
\今回の申請の対象は持ち株会社Centrosolar Group AGと主要子会社Centrosolar AGおよびCentrosolar Sonnenstromfabrik GmbHの3社。Renusol、Centrosolar America、Centroplanの3社は財務が健全で利益を計上しており、対象となっていない。
\第3四半期の売上高は2,750万ユーロで、前年同期を40%下回った。営業赤字(EBITDAベース)は100万ユーロ増えて440万ユーロに拡大。アレクサンダー・キルシュ社長は「業績回復が当初の予想よりも遅れている」と事情を説明した。市場は依然として供給過剰が続いており、欧州連合(EU)が導入した中国製モジュールの輸入制限も期待したほど効果を上げていないという。
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