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2013/11/6

経済産業情報

中堅・中小企業の経営体力がやや低下

この記事の要約

独復興金融公庫(KfW)は10月29日、国内の中堅・中小企業(年商500万ユーロ未満。以下:SME)を対象に実施したパネル調査結果を発表した。それによると、2012年のSMEの就業者数(フルタイム換算)は2.1%増となり […]

独復興金融公庫(KfW)は10月29日、国内の中堅・中小企業(年商500万ユーロ未満。以下:SME)を対象に実施したパネル調査結果を発表した。それによると、2012年のSMEの就業者数(フルタイム換算)は2.1%増となり、増加幅は前年(2.6%)から0.5ポイント低下。売上高成長率も2.4%に上ったものの、前年の8.1%からは大きく後退した。また、フルタイム社員数が2%増えた一方でパートタイム社員が15%減少した結果、トータルの就業者数は6年ぶりに前年を割り込んでおり、KfWはユーロ経済低迷の余波で経営体力がわずかながら低下したと指摘した。

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SMEの売上高利益率は平均6%で、前年から0.3ポイント上昇した。企業の規模別でみると、従業員10~49人の企業で0.4ポイント増の4.7%、50人以上の企業でも0.7ポイント増の4.4%に改善している。一方、企業数ベースで92%を占める従業員10人未満の零細企業では1.1ポイント減の10.3%に後退した。

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自己資本比率も10~49人の企業で26.6%から27.9%、50人以上の企業で28.1%から30.4%にそれぞれ改善したのに対し、10人未満の企業では23.5%から18.5%に落ち込んだ(債務が増加)。

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