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2013/11/13

経済産業情報

独化学業界が13年予測引き下げ

この記事の要約

独化学工業会(VCI)は6日、独業界(製薬を含む)の2013年の売上成長率予測を従来の1%から0.5%に引き下げた。下方修正は7月、9月に次いで今年3度目。国外需要の低迷と出荷価格の下落が響いており、出荷価格の平均額も従 […]

独化学工業会(VCI)は6日、独業界(製薬を含む)の2013年の売上成長率予測を従来の1%から0.5%に引き下げた。下方修正は7月、9月に次いで今年3度目。国外需要の低迷と出荷価格の下落が響いており、出荷価格の平均額も従来見通しの前年比0.5%減から1%減に引き下げた。

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カールルートヴィヒ・クレイ会長(メルク社長)は記者会見で、国外売上が第3四半期に今年初めて減少したことを指摘。世界経済はまだ回復軌道に乗っていないとの見方を示した。

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第3四半期の業界売上高は前年同期比1.0%増の444億ユーロに拡大した。国外が1.0%減少したものの、国内が5.0%増加し、全体を押し上げた格好。国内は主要顧客産業である自動車と建設からの引き合いが強い。

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生産高は前年同期比で1.5%増加、製薬を除くと増加幅は2.0%に達した。工場稼働率は84.2%で、前期(82.8%)に比べ1.4ポイント上昇している。出荷価格は前年同期を1.4%下回り、前期比でも1.0%低下した。

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出荷価格が低下しているにもかかわらず、ナフサなどの原料価格は上昇しており、化学メーカーは利益が圧迫されている。

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