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2013/11/13

経済産業情報

走行マナーに応じた自動車保険が登場

この記事の要約

貯蓄銀行のダイレクト保険部門Sparkasse Direktversicherungは15日から、テレマティクスを活用した新しい自動車保険商品「S-Drive-Service」を発売する。無線通信システムを介して収集した […]

貯蓄銀行のダイレクト保険部門Sparkasse Direktversicherungは15日から、テレマティクスを活用した新しい自動車保険商品「S-Drive-Service」を発売する。無線通信システムを介して収集した走行・運転データを分析し、「安全運転のレベル」を保険料に反映させるもので、スペイン電気通信大手テレフォニカとの提携で実現した。まずは1,000人限定でサービスを運用する。テレマティクスを組み込んだ自動車保険はイギリスなどで普及しているが、ドイツでは今回が初めて。

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S-Drive-Serviceでは、契約者は車に専用の測定・通信ボックスを設置する。このボックスを通して、クルマの走行速度や位置、急加速・急ブレーキの回数、走行時間帯(昼間か夜間か)、走っている場所(市街地か高速道路かなど)のデータを収集し、5段階スコアで安全運転度を評価。スコアで一定以上の評価が得られると、翌年の保険料が5%割引になる。ポイントに達しなかった場合でも割増料金はとられない。ドライバーは走行データやそれまでのスコアを随時、スマートフォンなどの携帯端末や自宅のパソコンからチェックできる。

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Sparkasse Direktversicherungは、安全運転の結果が保険料に反映される仕組みにすることで、ドライバーの安全運転への意識が高まり、事故率の低下につながると期待を寄せる。

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