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2013/11/27

企業情報

BMW―炭素繊維の生産能力倍増へ―

この記事の要約

自動車大手の独BMW(ミュンヘン)は炭素製品大手SGL Carbonと共同で運営する炭素繊維工場の生産能力を現在の2倍に拡大する方向だ。車体に炭素繊維を用いた電気自動車(EV)の需要拡大が見込まれるためで、BMWは『ヴェ […]

自動車大手の独BMW(ミュンヘン)は炭素製品大手SGL Carbonと共同で運営する炭素繊維工場の生産能力を現在の2倍に拡大する方向だ。車体に炭素繊維を用いた電気自動車(EV)の需要拡大が見込まれるためで、BMWは『ヴェルト』紙の問い合わせに「必要に応じて生産能力を拡張できるよう、新たな生産ホールを建設する」ことを明らかにした。

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両社は米ワシントン州モーゼスレイクの合弁工場で炭素繊維を生産している。生産された炭素繊維はドイツの工場で炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に加工、BMW初のEV「i3」に車体として投入されている。i3はこのほど発売されたばかりだが、予約注文は1万台に達している。BMWは来年、CFRPを用いたプラグイン・ハイブリッド車「i8」も市場投入する予定で、炭素繊維の使用量は今後、増える見通しだ。

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新生産ホールには生産ラインを2本設置し、モーゼスレイク工場全体のライン数を4本に倍増する考え。新たな生産ラインをいつ設置するかは明らかにしていない。

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