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2013/12/11

企業情報

Siemens AG―「無理な受注は獲得せず」=インフラ・都市部門―

この記事の要約

Siemens(ミュンヘン)のインフラ・都市部門は消化しきれない受注を獲得しない意向だ。独鉄道大手Deutsche Bahn(DB)などから受注した高速鉄道車両の納期が大幅に遅れ、収益力が低下しているため、今後は生産能力 […]

Siemens(ミュンヘン)のインフラ・都市部門は消化しきれない受注を獲得しない意向だ。独鉄道大手Deutsche Bahn(DB)などから受注した高速鉄道車両の納期が大幅に遅れ、収益力が低下しているため、今後は生産能力と納期、技術的な問題を十分に吟味したうえで受注活動を行う。同部門を統括するローランド・ブッシュ氏が5日、ロンドンの投資家説明会で明らかにした。

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Siemensは2008年12月、高速鉄道「ICE3」をベースに開発した動力分散方式車両「Velaro D」16編成をDBから受注。当初は納期を11年末としていたが、技術的な問題の発生を理由に当局の認可を得られない状態が続いている。欧州鉄道運営会社のEurostarから受注した高速鉄道10編成の納期も、各国鉄道当局からの認可取得に手間取っているため遵守できない見通し。

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インフラ・都市部門の売上高営業利益率(EBITDAベース)は13年9月期に3.7%となり、前期の8.3%から大幅に低下した。今期は受注獲得の抑制とコスト削減を通して8%以上に回復させる意向だ。

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