ルクセンブルクに本社を置く独伊系の原薬メーカーZellbiosを投資会社DPE Deutsche Private Equityが投資会社Ergon Capital Partnersから買収した。『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙などが報じた。DPEが取得した資本の割合や取引金額は不明。同紙は2億ユーロを大幅に超えた可能性があると報じている。
\Zellbiosは2011年に独Pharmazell GmbHと伊Farmabios SpAが合併して成立した企業で、後発医薬品会社向けに原薬(API)を製造している。ステロイド、メサラジン、プロパフェノンなどの分野では世界1位ないし2位につけている。インドとスイスに製造拠点を持つ。従業員数は約700人で、今年は売上高が1億3,000万ユーロ強に上る見通しだ。FAZ紙によると、営業利益(EBITDA)は2,000万ユーロ強。
\DPEの創業者でパートナーであるマルク・ティエリ氏は同紙に対し「製薬会社はアウトソーシングを推し進め、また、世界では後発医薬品を利用する人が増えている」と述べ、Zellbiosは今後も成長を続けるとの見方を示した。
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