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2013/12/18

経済産業情報

隣国への移動、フライトより鉄道の方がおトク

この記事の要約

ドイツ交通クラブ(VCD)は11日、ドイツから隣国に鉄道で移動する際の料金は航空機よりも安いとする調査結果を発表した。ケルン~アムステルダム、シュツットガルト~チューリヒなど11の区間を対象に調べたところ、鉄道の方が料金 […]

ドイツ交通クラブ(VCD)は11日、ドイツから隣国に鉄道で移動する際の料金は航空機よりも安いとする調査結果を発表した。ケルン~アムステルダム、シュツットガルト~チューリヒなど11の区間を対象に調べたところ、鉄道の方が料金が低いケースが全体の93%を占めた。

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VCDは、搭乗手続きと、空港から目的地までの移動にかかる時間を含めたトータルの移動時間で鉄道とほとんど変わらない11区間(2都市間の距離は163~500km。参考:東京~大阪=545km)を対象に、(1)平日の日帰り出張旅行(2)週末に2人で旅行(3)大人2人、子ども2人の4人でバカンス旅行――の3場面を想定し、出発の12週間前、4週間前、1週間前、前日にチケットを購入した際の往復料金を調査。移動は原則として乗り換えなしの直行便/直通列車に限定し、座席指定・手荷物などの追加料金は含めていない。また、バーンカード(ドイツ鉄道)、Halbtax-Abo(スイス鉄道)など鉄道顧客向けの割引カードによる割引も対象外とした。

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この結果、平日・日帰りの出張旅行では全ての区間で鉄道の方が航空機より安かった。鉄道での移動が最もおトクだったのはケルン~パリ間で、鉄道料金は航空料金に比べ平均で386.79ユーロ安かった。最も料金差が小さかったフランクフルト~アムステルダム間でも、鉄道料金は平均で130.2ユーロ低い。

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週末の2人旅行では、フランクフルト~パリとケルン~パリで航空機の方が安かったものの、他の区間では鉄道に軍配が上がった。最も料金差が大きかったフランクフルト~バーゼルでは鉄道が324.58ユーロ安かった。

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家族4人の往復でも全ての区間で鉄道の方が安かった。ケルン~パリではほとんど変わらないものの、ハンブルク~コペンハーゲンでは816.7ユーロ、フランクフルト~ブリュッセルでも720.27ユーロの差がついた。鉄道では大人と15歳以下の子どもが一緒に旅行すると、子ども料金が無料になることが背景にある。

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(同伴する子どもが無料になるのは、乗車券購入時にその旨申し出た場合。大人用乗車券の購入後に子ども用を取得する場合は別途購入する必要がある)

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